接しない人々

最近、会社が引っ越しまして。
もう結構経つんだけど(職場が特定されそうな事は簡単に情報解禁しないさやんちゃん)、会社の周辺はわりとキレイ目な住宅地で、ひとつドーン!と絵にかいたようなデッカイタワーマンションがあってさ。もう凄いの。エントランスには噴水、ホテルのような豪華なロビー、もちろんコンシェルジュ常駐。
それで、多分そこに住んでるんだろなーって一目で分かる奥様方を近所でよく見かけるのね、昼間カフェのテラスで子供交えて座談会してたり、連れだってバギー押して歩いてたり。
同僚さんが「あのマンション、意外に洗濯物が干してある(=金持ちなのに洗濯乾燥機じゃない)」って言ってたけど、あそこに住むような金持ちなら奥さまは仕事する必要ないだろうし、家事を減らす必要性がないからでは?
つまりあのマンションの住民は専業主婦率が高い、だから日中うじゃうじゃ見かけるんだろう。
それで、これは決してルサンチマンではなく金持ちだから僻んでるとかディスるわけじゃないんだけどさ。
「どうして、みんな同じ格好をしているのだ!?」と。

 

見分けつかないほど皆おんなじ格好なのよ。あれなに?

「あのタワマンに住んでる人だな」ってすぐわかる。お金持ってるんだったら、見た目やファッションの振り幅って大きくなるもんだと思ってたけど・・!?!?

もし、もしもさ、型にはまった「お金持ちの奥様」に見えるような格好をしてないと、彼女たちは自分のアイデンティティを保てないんだとしたら…それってクソみてえな人生だなって思ったよ。あ、結局ディスっちゃった。

あの人達は一生階層社会から逃れられないのかな、エレベーターのボタンを押すたびに「私の方が上(下)!」と震える毎日を送ってるんだとしたら…!

 

住んでる人の中には働いてる女の人、女社長とか女医さんとかもいるかもしれないし、私が通る時間には見かけないだけかもしれないね。(しかし男の人は全くと言っていいほど見かけない、夜も居ない。おそらく車移動で駐車場直行なのかな。)


わたしは結婚っていう型にはまる行動をしてから、型にはまった奥様になるのをメチャメチャ恐れている、抵抗したいと思っている。将来きっとあそこまでお金持ちにはならないだろうし仮になったとしてもああいうカッコは間違いなくしない、わたしとは180度違う人生を歩んでいる人たちを毎日眺めて出勤するのはとても不思議な気持ち。