不惑を前に惑う

もうすぐ本当に40になるのでもうちょっとあがいてもいいですか?

あがいたところで逃げられないんだけどさ。

やっぱり、どうにもこうにも自分自身のタグ付けが出来てない。40目前にして、わたしのタグが見つからない。 若い時のタグは使えなくなってしまった。

 

若い時(35、6くらいまで)のわたしは、自分大好きわがまま放題、何にでも全力でぶつかったし、何着ても似合ったし、モテてたし、みんながわたしに注目して、全てに自信満々で本当に怖いものがなかったんだよね。みんなもそうでしたか?今もそうですか?

わたしのえらぶモノやコトには自信があったし、周りもそれを良しとしてもっとやれって言ったし自分でもそう思う、それで実際何でもうまくいったしチヤホヤしてもらえるし調子乗ってエスカレートする、それで経験が増えるとその自信がどんどん肉付けされて、どんどん怖いものがなくなっていって。

しかしながら、さらに経験を積んで色んな事が分かり周りが見えるようになって、同時に見た目や体型が変わり、体力が危ぶまれてきたら、ここ最近は逆に何をするにも「これ大丈夫かな?」「これアリかな?」って不安になってしまって。「何も怖くなかった」状態から、「何もかも恐い」状態に・・!

そこに「結婚」っていうトドメの爆弾が落とされて、オサレする必要が無くなったり、モテなくていいとか、飲み会が減るとか、さらに異動になって激務から解放されたら、最近なんか顔が老け・・・あっ!そのパターン!ストレスから開放されると逆に張りがなくなるほうの、そっちのパターンのやつ!?!?

 

てな感じで、恋愛とか仕事とか遊びの今まで自分の核だった部分がガサッと一気にそぎ落とされて、突然身の振り方が分かんなくなっちゃった。それで、最初に言った「自分のタグ付けが出来てない」状態になっているのです。。

これ、もし仮に独身のままだったらここまで急には来なかったんじゃないかなあ、だんだん気づくみたいな感じで。急に来たよ。急に。

 

例えば私は業務上の事もあり、平日はわりとコンサバなカッコして(会議が多いのとたくさん人に会うから)、休みで遊び行く時は服も化粧も好きなカッコしてるんだけど、それで前は誰も何も言わなかったけど最近は「平日のカッコの方が似合うんじゃない?」って言われる事が多くなって・・鏡見ると確かに自分でもそう思う・・え、わたしはこのまま一生「似合うけど好きじゃない」カッコして生きていくのかな・・?

 

あと、異動になって新しい部署は結構アウトプットを重要視されるというか、自分の脳みその中をパカッと開けて、それを全社員に見せるみたいな作業が必要なんだけど、なんていうか、、わたしの思い付く事って、突拍子も無い事ばっかなんだよね。若い頃のわたしは突拍子も無い事、奇抜な事を言って、それが認められてたし、それがわたしだったから。。でも今のわたしに求められてるのはそういうとこじゃない、自分でもわかる、そういうんじゃないんだよ…   

 

ってな体験がどんどん重なって、「わたしのアイデンティティ、どこ行った〜!?」状態になっている。

みんなはこういう状態とどうやって折り合いをつけているの?歳取っても若い時と同じことやってるのってただのイタい人じゃない?しのはらともえも若い時とは変わったけど今もわりと迷走してるよね!?歳取っても若い頃と同じように自信満々で自分のやりたいことをして、着たいものを着て、奇抜な事を(イタくなく)やってのけてる女性っている?草間彌生とか!?キティちゃんのデザイナーはナシでしょ!?

※男性の場合は歳取って奇抜でもカッコ良い人が居るのでちょっと事情が違う気がする 

 

それで、こういう興味深い記事を見つけました。ジェーンスーさんと野宮真貴さんの対談です。(ちなみにわたしはこれを読む前にジェーンさんの本も野宮さんの本も既に買って読んでいます) 

 

女も男も「若さ」を価値に置く風潮にモノ申す | ファッション・トレンド | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

「日本ではポップなまま魅力的に年を重ねるのが難しい」

あぁ・・やっぱりジェーンスーさんはわたしの中のモヤモヤをうまいこと文章に落とし込んでくれるな。じゃあだからといってジェーンさんや野宮さんがわたしの理想とするモデルケースって訳でもないんだけど。

 

というかそもそもわたしがモデルケースなんて今まで必要としてなかった訳で・・ わたしが好きなバンドのボーカリストで、この人とは同世代なんだけどやっぱり若い時だいぶとんがってて、歳取ったら若い頃の自分と折り合いが合わなくなってもがいている(と私が勝手に思ってるだけだけど・違かったらごめんね)人が居るので、わたしは勝手にシンパシーを抱いている。 おたがい50歳になったら自分の立ち位置が見つかって落ち着いてるといいね!