20年越しの夢が叶った話。

ガーデニング日記から、いきなりアイアン・メイデンの話になっていい・・?
本当に、最高だった。夢のような時間だったよ。帰りの電車でメイデンTシャツの人に「最高でしたね」って話しかけたいくらい、最高だったな。。
 
なので今日のブログはまさかの3部構成です。
時代はわたしの高校時代にさかのぼります。
 
 
<わたしとメタル、その出会い>
わたし高校生の時メタラーだったんですが、メタラーになったきっかけは別な時に書くとして。
その頃からインプットが好きだったので、 仙台に住んでたんで情報の絶対量が少ないし携帯もネットも無いので、メタルの情報は取捨選択する間もなくどんどん集めてた。
「BURRN!」毎号買って隅から隅まで読む。ラジオの「ヘヴィメタルシンジケート」は録音して何度も聞く。メタルバンドの仙台公演は必ず観に行く。←これは地方出身の人にはわかってもらえると思うんだけど、仙台に来てくれるだけで珍しい&嬉しいので、好きとか好きじゃないとか関係なく仙台来るならアルバム買って予習して観に行くんです。その頃ヘヴィメタル全盛期でもあったので、来日すると結構仙台まで来てたんだよ。仙台にくるメタルバンド根こそぎ観に行ってもせいぜい半年に一度だから、お小遣い内で十分行ける。色んなの観に行ったなあ。メイデン、モトリー、デフレパード、メガデスホワイトスネイク、クイーンズライチ、ドリームシアタースキッドロウMR.BIG・・。
 
そうやって色んなの観たり聴いたりするうちに、アメリカのカラっと明るいハードロックよりはイギリスとかドイツの湿っぽい感じが好みだなとか、見た目も派手できらびやかなギタリストよりベーシストの方が好きなタイプが多いなとか、イギリス人は”Today"をトゥダイと発音するな、英語面白いなとか、自分のルーツとなる基盤がメキメキと音を立てて出来上がっていったのです。
 
で、この頃ヘヴィメタル全盛期でもあると同時に、大きな脱退ブームでもあったのです。アイアン・メイデンからブルース・ディッキンソン脱退。ハロウィンからマイケル・キスク脱退。ジューダス・プリーストからロブ・ハルフォード脱退。そのおかげで、メイデンはブレイズ・ベイリーとかいう変な虫みたいなボーカリストが加入したやつ(のちにバンドの黒歴史と呼ばれる)を観るはめになり、ロブハルフォードのへんな(パンテラもどきみたいな)ソロプロジェクトを観るはめになり。。初めてアイアンメイデン観た時のこと全然覚えてないなあ。ブレイズ・ベイリー、完全に力不足でしょうよと思ったような覚えはある。
 
<5年前の来日公演のはなし>
それで、大学入学で上京するにあたり、CDをほとんど実家に置いてきた&東京の膨大なカルチャーと情報量に触れ大学デビューみたいになって、それからしばらくメタルからも遠ざかってたんだけど。30過ぎくらいでまた好きだったメタルバンドの来日公演があったらちょこちょこライブ行くようになって。
 
忘れもしないあれは5年前の3月11日。さいアリで楽しみにしてたメイデンのライブだよっていう前日。かの大震災があって、ブルースが操縦するエドフォースワン(メイデンのツアー専用ジャンボジェット)が成田に着陸出来ない、と。。地震のことは気になりつつも、来日公演どうなるのかなーって情報を追ってたら、公演会場のさいアリは帰宅困難者のために解放され、来日公演は当然中止、エドフォースワンは名古屋空港に臨時着陸のち、次の公演先(台湾だか韓国だったかな)へ向かった、と。。あぁ。。。
メイデンクラスになると、年単位のワールドツアーなので中止になったからって日本のためだけに振替公演なんて無いんです。次のリリースとツアーまでおあずけです。ただそのリリースが5年後なのか、10年後なのか・・・涙涙涙。(ちなみに、払い戻したチケット代はちょうどいいやと丸々同郷のサンドウィッチマンさんの復興基金に寄付しました)
 
<前置き長くてすみません、ライブレポです>
それから、5年ですよ。わたしがどれだけ楽しみにしてたか、伝わりましたか?ブルースディッキンソンが生で観れる!ブレイズベイリーを前にポカンしてる高校生のわたしに「大丈夫、ブルースディッキンソン、アイアンメイデンに帰ってくるから!観れるから!」って耳打ちしたいね!
 
とは言ってもニューアルバムのツアーだから、最初の5〜6曲くらい知らない曲でわたししばらく「(・_・)」こんな感じだよね。今回のセットはステージ後ろの幕が曲ごとに変わるんだけど、7曲目くらいでやっと見覚えのある絵柄が・・。あれ?TROOPERじゃね?TROOPERだよね・・?それにつれ高まる声援。そしたらもう、前の4人が集まって並んでスタンバってんだよね。来た!!!!来た!!!!!!もうギャーーー!!!だよ。隣の席の人、それまで大人しかったお姉さん突然ギャーってなってビビっただろうな。それからは後ろの幕見て知らないエディだと「(・_・)」、知ってるエディが出てきたらギャーッ!と笑。メイデンの曲なんてそれこそスティーブハリスがベースを「カリッ」とやればなんの曲か分かるけど、この後ろの幕便利やな。
 
ヘヴィメタルの何が好きって、メタルって、様式美なんですよ。全部、決まってるの。ここでなにをする、そしたら次になにをするって。アイアンメイデンで言うと、その一貫したダサさ?袖を切ったTシャツにブラックデニムのスリムジーンズ。ボーカルのブルースは「TROOPER」ではエディとお揃いの英国兵みたいな変な赤いジャケット着てユニオンジャックの旗を振り、その後は縄を抱えた冒険者みたいなカッコしたり、へんな鎖かたびらを模したようなTシャツ着たりっていう厨二感。泣ける・・。ブルースディッキンソンなんてジャンボジェット機の操縦も出来ればビールの醸造もするような有識者なのに、律儀にこんなダサいカッコして・・でも、これ。これなんだよ。この厨二っぽさがメイデンなんだよ。
 
それを、何十年も続けてるから。
それで、メイデンのライブは必ずエディ(メイデンのマスコット) が出てくるんですけど、中盤でなんか着ぐるみみたいな、人間よりちょい大きいくらいのエディが出てきて、なんだ今回のエディ随分小さいんだな、セットも全体的にこぢんまりだしな、、なんて思ってて、その小エディが演奏中のメンバーとしばらくじゃれあい、最後にブルースとじゃれあい、揉み合ったのちブルースがエディの胸から赤く光る心臓を取り出し、それをステージ中央の壺にセットして・・!なにこの厨二演出!爆笑!じゃなくて最高!!
それでもライブ終盤、「IRON MAIDEN」(っていう曲)の中盤の一番盛り上がる所で、後ろでムクムクムクムク・・って巨大な頭と赤い目が・・!え!デカ!来た来た来た来た!デカイ!!本物のエディ、メチャデカイしメチャ怖い!!これこれ、これなんだよ~!ここに必ずこれが来るっていう、安心感っていうか安定感っていうか。それで、曲が終わったら「プシューーー!」って空気抜ける音聞こえてるから。爆笑!じゃなくて最高!!
 
今回は何か理由があって両国になったみたいだけど、(前回さいアリだし・・キャパの差ありすぎでしょう)やっぱりメイデンはあの地響きの如くうなる大合唱と一体感が肝だと思うので、他の国みたいにバカデカい会場でも観たいなあ。。でも2階で見てたので、掲げてある力士の絵や取組表とエディの対比が面白くて日本ならではって感じがしたし(巷でデザインが最高との誉れ高い来日記念Tシャツは買ってません)、メンバーみんな生で見るとおじいちゃん感はあるけどまだまだ元気そうだから、またすぐに日本に戻ってきてくれるといいな!
 
 
備忘録として拾いものの画像とセトリ貼っておきます
 

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(拾いものですすいません)これこれ。鎖骨がリアルでめちゃコワイ・・

 

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(拾いものですすいません)エド・フォース・ワン。これ操縦してきてからのあんなパワフルなライブやるとかすごくない!?
 
Doctor Doctor (UFO)
1 If Eternity Should Fail ※
2 Speed of Light ※
3 Children of the Damned
4 Tears of a Clown ※
5 The Red and the Black ※
6 The Trooper
7 Powerslave
8 Death or Glory ※
9 The Book of Souls ※
10 Hellowed Be Thy Name
11 Fear of the Dark
12 Iron Maiden
 
アンコール
13 The Number of the Beast
14 Blood Brothers
15 Wasted Years
Always Look On the Bright Side of Life (Monty Python)
※最新作BOOK OF SOULS収録曲